流れるような筆使いでボディラインを一気に描き出し、鮮やかな彩色の衣装が重ねられる、魔法のような筆さばきで、次々と美しい女たちがこの世に送り出されて行く光景には、背筋がゾクゾクするほどの興奮を覚えました。キャンバスは、Weces氏考案のジャワ・バティック(ろうけつ染布地)に白布を貼り付けた布地を採用。
この作品は前面が金色で側面が黒色に塗装された、奥行きのある木製塗額縁に入っています。絵と額縁の間に隙間を入れることにより、中の絵に広がりが出る効果があり、人物の動きも伸びやかに感じられるのではないでしょうか。前面の塗装部分に禿のような部分がありますが、それがこの額縁のオリジナルですので、お気になさらないでください。
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