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作品番号: 3G094
WARDITA 作品
「ジャティルイ 夕景」 |
I Wayan WARDITA 略歴
1976年 バリ島ウブド近郊のパヤンガン村に生まれる。7歳のころより絵を習い始め、ウブドの美術高校時代には伝統絵画の様式を学ぶ。その後、ワルター・シュピースの描く印象的な絵画世界に強く惹かれるようになった。試行錯誤を重ねながら、シュピース・スタイルと呼ばれる、自然と人間社会とが共存するバリ島の平和で美しい農村風景画を描き続けている。
バリ島中央部バトウカルウ山麓に広がる棚田風景をイメージして描かれた作品とのことです。雨上がりの夕暮れでしょうか、画面手前には神社にお供え物を運ぶ美しい装いの農婦と子供が描かれ、中央には水が張られた鏡のような水田が広がっています。谷間の彼方はまだ雨雲が垂れこめ、霧のように山肌を覆い、左上の棚田には稲穂が黄金色に輝いて収穫の時を待っているようです。ジャティルイの美しい棚田の景観と、それを支える水利システムは2012年にユネスコの世界遺産に登録されました。
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