作品番号: 9H338 |
Karnur 作品 「月と魔神カララウ」 |
魔神カララウとはヒンドゥー教の神話に登場する怪物で、ウイシュヌ神の怒りをかい
首を射抜かれたが頭部だけが残り、恨み骨髄の太陽と月を追っかけまわし、
時々捕まえては食べるのだが、頭だけなので直ぐに吐き出してしまうと言われています。
この作品は「月食」を表現した、月の女神ラティがカララウに食べられるシーンです。
バリ島伝統絵画の真骨頂とされるバトウアン絵画作品で、優雅な女神が怪物に取り込まれる、
オドロオドロしい場面ではありますが、美と醜悪が渾然一体となり、正邪が表裏となって
繰り返されるバリヒンドウの二元論に結びついている。
|
|