ウブドの町から少し北に「熱帯植物園」があります。観光客にはあまり人気が無いようで、いつ行っても(二度しか行ってませんが)閑古鳥が鳴いています。人影がないので人口密度の高い島の若者には、隠れたデート・スポットとしてお勧めです。しかし、それだけのために入場料を一人500円払うのはキツイので、ここは普段運動不足で悩んでいる方や蘭愛好家にお勧めいたします。
田圃の中を流れる川が造った渓谷を利用した庭園で、その川は敷地内にある大地の断層のような深い谷底へと消えていきます。ウブド周辺(中心を含め)は、もともと深い谷が入り組んだ場所にあり、人口が増えるに従いその谷を埋め立てて家や道路を造ってきた歴史があります。去年でしたか、ウブド市場の前の道路に「大穴」が空いて通行止めとなり、ただでさえ渋滞を繰り返していた中心部が、悲惨な状態になったことを覚えています。この大穴のあった辺りも昔の渓谷のあった場所だと聞いています。
さてこの熱帯植物園、入場者が少ないことを良いことに、園内のメンテナンスは殆どされておらず、生い茂った草木で通路が塞がれていたり、イスラム庭園などは、「兵どもが夢のあと・・・」といった感じに荒れ果てていました。(涙)
園内で唯一活気のある場所は入口付近で、皆さん総出でランの苗木を鉢に括り付ける作業に専念されていました。たぶん、このアルバイトで運営費を賄っているのではないかと思われます。
|
|