| Wardita 作品：オダランの夜 2008年制作 |
これまで「シュピース・スタイル」と呼ばれる作品は数多く見て参りましたが、これほど重厚かつ幽玄な作品にお目にかかったのは初めてで、体が震えるような衝撃を受けました。漆黒の闇に包まれたオダランの夜に、幽玄な菩提樹の下で催行される村人たちによるケチャ奉納舞踊。それを取り巻くようにして散りばめられた農村の生活風俗と神と自然の恵みへの感謝と祈り、それら全てが凝縮されてこの作品の中に込められています。シュピースが「魂のある人々の暮らす土地」と云われた言葉が思い出され、思わず彼のサイン（W.S.）がないか探したほどです。（笑）
バリ島の伝統絵画様式を描いていた氏が、シュピース・スタイルを研究しながら描き始めた頃の記念すべき作品です。保存状態が悪かったため裏打ち修理してありますが、鑑賞には全く問題ありません。
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| I Wayan WARDITA 略歴 |
1976年バリ島パヤンガン村のアーティストコミュニティの一族に生まれ、7歳のころより祖父に伝統絵画を習い始める。
ウブドの美術高校に進学してワルター・シュピースの描く幻想的な絵画世界に強く惹かれるようになった。その後、試行錯誤を重ねながらシュピース・スタイルと呼ばれる、自然と人間社会とが共存する幻想的な風景画の世界に歩きはじめる。
参加絵画展：
2012 Bali Deep Exitibion at Museum Puri Lukisan Ubud
2013 Bali Deep Exitibion at Museum Puri Lukisan Ubud
2014 Master piece Fine Art Auctien in Jakarta
2017 Exhibition TAKSU BALI at Alber Art Gallery in Jakarta.
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