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品番 9H327
タイトル名 谷間の風景
作家名 不明
技法 油彩画
絵サイズHxW 56cmx37cm
額サイズHxW 82cmx62cm
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作品番号: 9H327


作者不明 油彩画: 「谷間の風景/縦笛と鹿

油彩画:「谷間の風景/縦笛と鹿」
絵サイズHxW:56cmx37cm
額サイズHxW:82cmx62cm

バリ島に暮らして十余年。これほど心を揺さぶられる絵画との出会いが訪れるとは、夢にも思っていませんでした。初めてこの作品を目にした瞬間、胸の鼓動が高まり、しばらく言葉を失ったことを今でも鮮明に覚えています。

この絵は、アンティーク家具を探していた際に案内されたギャラリーの地下室の片隅で見つけたものでした。長年積もった埃に覆われ、かろうじて風景画と判別できるほどの状態で、ひっそりと忘れ去られていたのです。

画面には、深い藍色に包まれた幻想的な渓谷の風景が描かれています。夕闇に沈む空の下、遠く連なる山々は霞みながらシルエットとなり、その間を縫うように白く輝く渓流が静かに流れています。

右手前には、オイルランプのほのかな灯火に照らされながら縦笛を奏でる農民の姿。その音色に誘われるように、小川のほとりには二頭の鹿が静かに佇み、耳を傾けているかのようです。人と自然、そして動物たちが一つの調和の中に存在する、詩情豊かな世界観がこの作品の主題となっています。

そして何より驚かされたのは、右下に記された鮮やかな 「W. Spies」 のサインでした。運命の巡り合わせだったのでしょうか。それとも神様のいたずらだったのでしょうか。もしこれが真正の Walter Spies の作品であるならば、バリ島はもとより、ジャカルタやシンガポールのオークション市場をも揺るがす大発見となることでしょう。

もっとも、真贋については慎重な検証が必要です。しかしながら、作品の保存状態や経年の風合いから判断すると、少なくとも四〇?五〇年以上を経た作品であるように思われます。

実際、この作品と極めて近い構図の絵画が、一九九六年にシンガポールのクリスティーズのオークションに出品され、約五百万円で落札されています。その際の作者名として記録されていたのは 「Walter Dreesen」 でした。

Walter Dreesen は、Walter Spies と同時代にバリ島で活動したドイツ人画家であり、Spies の友人として、ウブドにあった Spies のバンガローで共同生活を送っていたことが知られています。

この作品をめぐる背景や両者の関係については、当時の資料や文献を所蔵しております。ご興味をお持ちの方には、手元の資料をご覧いただきながら、さらに詳しくご説明させていただきます。


  商品の仕様
商品名 油彩画
原産地 インドネシア
状態 良好
額縁 木彫り額縁
吊り下げ金具 額の裏面に吊り下用紐付

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送料 重量10KGを適用
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