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 ノラ犬(元)クロッキー (^O^)/ 8月31日(土)

吾輩の名前はクロッキーということになった。名付けてくれたのは、直ぐ近くにあるチカチカ・ヴィラに泊まっていた日本人のM夫妻で、ボクが最初に友達になった人間だ。隣にある小さな神社の庭で生まれたボクにとって、このヴィラの周りは貴重な縄張りだ。

 コオロギ小屋(左)と新水槽(右)
このヴィラに泊まったM婦人はお料理が好きらしく、朝と夕方にオープンエアーのキッチンで盛大に肉を焼いてくれる・・・。その強烈な匂いは、いつもすきっ腹を抱えているボクには堪らないので、自然にその前でお座りをしてお裾分けを待つ態勢になる。無論、情け深いご夫婦はボクの気持ちを良く理解してくれ、毎回果報なご馳走を放り投げてくれた。

ボクたちノラ犬の世界では、縄張りを持ってるかどうかはとても大切なことで、運よく手に入れたら死ぬ気で守らなければならない。良い縄張りとは、毎日ごはんにありつけることと、静かで平和な環境の中にあることだ。
 旧水槽(右)、新水槽(左)、中央はウタりさん
そんなことが続いたある日、M婦人が何か叫んでいる声が聞こえる。クロちゃんとかクロッキー、とか言ってるようだ。隣りの神社の庭で寝ていたボクは、何事かとヴィラの方を覗いてみると、僕の顔を見つけた夫人がオイデ・オイデをしながら「クロッキー」と呼んでいる。カンの良いボクは直ぐに自分のことを呼んでいるなと気がついた。
胡瓜の棚
それからは、Mご夫妻とは番犬というよりも家族のようなお友達になり、24時間体制で警護するのが日課となった。(他にすることが無いので)お出かけの際もできるだけ一緒にいて、不審者や他のノラ犬が近づかないようにするのもボクの大事な任務になった! ヤレヤレ・・・ (^O^)/
 ブーゲンビリア文鳥たち
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